災害時は感染症に気をつけて!

//災害時は感染症に気をつけて!

大阪を襲った台風21号。そしてその翌日、北海道を襲った震度7の平成30年北海道胆振東部地震。被災した皆様の一日も早い安息とお亡くなりになった方々のご冥福をこころよりお祈り申し上げます。

私にも大阪には多くの友人がおり、関空周辺にも仲の良かった人たちが住んでいるので、気が気ではありませんでした。幸い安否確認ができたので良かったですが、その翌日に北海道で大きな地震。

北海道には、あの東日本大震災を被災し地震がほとんどないと言われる北海道に移り住んだ友人がいます。安否確認は取れましたが、電力の復旧状況がわからないため、心配だからと言うだけの理由で、彼の貴重なバッテリーを消耗させるようなことだけは、控えさせていただきました。

被災地での消毒や菌活で感染症を塞いでください

北海道での震度7、マグニチュード6.7(東日本大震災は最高震度7、マグニチュードは8.4)の北海道胆振東部地震では、数多くの山の崩落が目立っています。

また、地震による液状化や地割れによって、微生物や細菌たちも、普段とは違った活動を始めたと考えて差し障りないと思います。

特に土着菌は、今回の環境の変化で空気中に飛び出し、新たな棲息地を求めているとも考えられます。

これは、水害に侵された関西地区の場合は、見た目では乾いたようでも、内部が湿ったままになっていて、カビの温床となっている場合も少なくありません。

カビだけでなく、水害の場合でも下水や排水に乗って運ばれる微生物や微生物の餌によって、有害菌の以上繁殖が普段では考えられない場所で起こることがあります。

基本的に、有害菌が繁殖している場合は「ヌルヌル」「ヌメヌメ」していたり「異臭」を放ち、そして変色もしています。

菌は、基本的に「何かを分解」し「副産物を生成」します。この「副産物」が、ヒトに有用なら「発酵」となり、有害なら「腐敗」となるのですが、災害時は特に「腐敗」へと進む微生物活動が活発な環境になりますので、むやみにモノを触ったり、マスクなしでの行動は控えるようにしてください。

過度な消毒は感染症を引き起こしやすくする

確かに、被災した場合は、避難所での生活を余儀なくされ、避難所の周辺も瓦礫や汚泥で汚れていたりするでしょうし、汚れた衣服のまま、避難所にたどり着く人もたくさんいらっしゃいます。

日常生活でも、私たちは微生物や細菌を運んでいますが、災害時は、いつも以上に菌を運んでしまいます。

災害時には「消毒」や「殺菌」に意識がいってしまい、被災地での有用菌を使った菌活は、まだまだ現実的ではないかもしれません。しかし、消毒や殺菌によって、皮膚常在菌まで死滅させるのは、かえって感染症の原因となる菌を定着させやすくしてしまいます。

感染症は、口や鼻からの菌やウィルスの侵入を防げば、必要以上に神経質になる必要はありません。個人的には、救援食料の中に無糖のヨーグルトや発酵食品を多目に配って欲しいところがあります。

炊き出しも、毎食お味噌汁を提供してあげてください。自衛隊の皆さん!よろしくお願い申し上げます。

ただでさえ避難生活では、十分な睡眠をとるのも難しくなるので、体力も落ち、免疫力の低下も心配です。こんな時こそ、発酵食品をたくさん食べて、時には顔や手に塗って菌活してほしいと思います。

流石に、味噌やヨーグルトを顔や手に塗るのは、お勧めできませんが、余分なもの(添加物や砂糖)が含まれていない、味噌やぬか床、納豆の糸などが手についた場合は、手のひらや甲に刷り込んで乳酸菌コーティングしても良いのではないかと思います。

炊き出しなどに参加する際は、まず手を消毒して抗菌手袋を付け、参加してください。

抗菌手袋の中には、悪さをする菌も入ってこられないので、ひとまず、あなたと共生している常在菌は安泰です。

一部消毒の際に皮膚常在菌も死んじゃいますが、手袋の中では、外部からの微生物の侵入が起こらないため、適度な温度の中、消毒に負けず生き残った皮膚常在菌が皮脂などをエサとして、再び生態系を組み上げますので、元通りになります。

しかし、その後、抗菌手袋を外して、また消毒し、外気にさらすと、そこはもう無法地帯になってしまいます。手のひらや甲の微生物叢の編成によっては、感染菌を付着させやすい状態になっていないとも限りませんので、消毒した後に常在菌を復活させるまでの間は、必ず他の菌が付着しないように手袋などで保護してください。

うがいは「ぐじゅぐじゅ」が先!「ガラガラ」は後

うがい程度で口の中の雑菌を、外に出すことはできません。ただ、うがいの仕方によっては、雑菌を奥へ奥へと運ぶうがいをしていたり、口の中に付着した雑菌の餌を奥に奥にと運ぶうがいをしている場合があるので気をつけてください。

ぐじゅぐじゅ・ぺが先うがいの基本は、まず、口の中に付着したホコリや雑菌の餌になるような「簡単に取り除ける」ものを外に出す「ぐじゅぐじゅ・ぺぇ!」から先にやってください

先に口の中に水を含み、上を向いて「ガラガラうがい」をすると、口の中の埃や砂を口の奥に送り込んでしまい、雑菌の餌や雑菌自体を体の中に取り込んでしまわないとも限りません。

まずは「ぐじゅぐじゅ・ぺぇ!」で、お口の中をリフレッシュして、次に口に含んだ出水にホコリや塵が混ざらない状態にして、上を向く「ガラガラうがい」を行ってください。

たまに(おっさんに多いのですが)「ガラガラ〜ぐじゅぐじゅ〜ガラガラ〜」と繰り返す人がいますが、これでは雑菌に「あなたはどこに棲みつきますか〜」と、場所探しを手伝っているだけですので、うがいの目的を1割も果たせていないので注意してください。

うがい薬は、出来る限り使わないようにしてください。

がらがらぺは気を付けて口の中にも常在菌は居ますので、常在菌が活動しやすい口腔内を心がけ、また、「薬剤」を、不意に飲み込んでしまう危険を避けるためにも、うがい薬を使うのは、お医者様からの指示があったときだけにしていただきたいと思います。

避難所での集団生活における菌活

被災地では、仮設住宅が整うまで、避難所での集団生活が必須になります。プライバシーが保てず、辛い日々、熟睡できない日々を過ごさざるを得ない状況の中でも健康に過ごすためにも、以下のことを参考にしてください。

集団生活では、微生物同士の交流も盛んになる

普段何気なく過ごしている「家庭生活」では、家族は同じ空間で、同じものを食べ、同じ風呂に入り、同じ部屋の空気を吸っていますので、皮膚常在菌の構成も、腸内常在菌の構成も似てきます。

その結果、体臭や口臭も似てくるのですが、これが、被災時の集団避難所生活になると、その家族単位で異なる常在微生物叢を広いとはいえ同じ空間の中に持寄りますので、人の活動以上に、微生物同士の活動も活発になります。

ニオイの素が、すべて微生物の原因であり、そのニオイの素も微生物だけで改善できるとは言いませんが、集団で生活する環境の中で生まれるニオイに馴染めない場合も予想できます。

集団生活の中で生まれるニオイに耐えれないということは、そのニオイによって体調を崩すことも考えられますので、アロマオイルや「精油」などを使ったり、許されるのならお香などを焚くなどして、あなたの周りの空間を、あなた好みのニオイに調整できるよう工夫してください。

この時、市販の消臭剤や芳香剤は控えたほうが無難です。

アロマオイルや香水でニオイをコントロールする場合は、胸元やマスクに適量(※ 出来る限り専門家に指導していただくのが望ましい)塗布し、空間のニオイをコントロールするのではなく、個人でニオイを感じる空間のみをコントロールするようにしてください。

その理由は、あなた好みのニオイを周囲の人が不快に感じ、体調を崩す人が出ないとも限らないからです。この理由と同じ理由が、消臭剤や芳香剤の利用にも当てはまります。

個人的な意見になるかもしれませんが「お香」のニオイを不快に感じる人は、少ないと思いますし、お香には身体に害を及ぼす成分は含まれていないため「お香」を挙げました。ただ、お香は火を使うため、使用に関しては、避難所管理の方と相談してください。

ニオイで体調が悪くなるときは、腸内環境が乱れているサイン

被災時でなくても、元気な時でも異臭を嗅ぎ続ければ体調が悪くなることはあります。その理由は、異臭の原因となっている物質の中に、有害な物質が含まれているからなのですが、被災時や避難生活が長くなると、知らず知らずのうちに体力を削られているため、普段は異臭と感じないようなニオイでも異臭と感じ、体調を悪化させることがあります。

その原因のひとつに「微生物」が関係しているとも言われています。

寝不足と体調不良に関する微生物との関係メカニズムを詳細に解説しようとすれば複雑な話になるので、割愛しますが、あなたもご存知の通り、寝不足だと食欲もわかないですよね。

食欲がわかないまま、ご飯をだべると「胃もたれ」を感じることもあれば、便秘になったりお腹を壊したりもしますよね。膨満感になることもあったり…。良質な睡眠がとれない集団避難所生活では、慣れない環境、慣れない他の家族が保菌している微生物層との共同生活の中で、あなた自身が保菌している微生物層にも変化や抵抗が起こっています。

その結果、異臭を感じるようになるのですが、「異臭」と感じるということは、あなた自身の身体かあなたが保菌している微生物が「避けたい」と感じている成分が発するニオイを検知しているということです。

「避けたい」と感じるということは「身の危険」を感じているわけです。微生物に関して「身の危険」を感じさせるニオイを発する物質とは「毒」です。「毒」と言っても、食品添加物やトランス脂肪酸程度の毒ですので、微生物に影響はあっても、人体に直接悪影響や健康被害を直ちに引き起こすような毒のレベルではありません。

ただ、普段異臭と感じないニオイを異臭と感じるようになっているということは、腸内細菌叢のバランスが崩れ、悪玉菌優勢となり、これ以上悪玉菌の勢力が増すと体調不良を悪化させると身体が感じ、そのようなニオイを感知するようです。

「乳酸菌は生きて腸まで届かない」「乳酸菌は生きて腸まで届かなければ意味がない」などという説もありますし「乳酸菌が生きて腸まで届いたとしても、定着しないから増えない」なんてことを言う人もいますが、乳酸菌は生きて腸まで届こうが届かなかろうが、乳酸菌をはじめとする善玉菌の活動を活性化させ、悪玉菌の活動を鈍らせることができれば、腸内環境は健康な状態に回復し、その状態を維持できます。

乳酸菌を摂るのは、そのためです。乳酸菌を摂取する理由は、乳酸菌を摂取すると「善玉菌の活動を活性化させ、悪玉菌の活動を鈍らせる」からなのです。

食物繊維を摂るとお通じがよくなるのも、食物繊維は善玉菌の餌となり、悪玉菌のエサにはならないため、「善玉菌の活動を活性化させ、悪玉菌の活動を鈍らせる」ことで、お通じが良くなるわけです。

ニオイで体調が悪くなるときは、腸内環境が乱れているサインですので、善玉菌サプリ「菌の森」などのサプリなどでも構いませんので、乳酸菌を摂取するように心がけてください。もちろん、避難生活でのストレスから、軟便や便秘にもなり、明るい気持ちになれず、沈んだ気持ちのままでも軟便になったり便秘になったりしますので、発酵食品や乳酸菌を積極的に摂るように心がけてください。

よく噛んで食べるのも菌活のひとつです

前段の最後で『避難生活でのストレスから、軟便や便秘にもなり、明るい気持ちになれず、沈んだ気持ちのままでも軟便になったり便秘になったりしますので、発酵食品や乳酸菌を積極的に摂るように心がけてください。』と、お伝えしましたが、ある研究では、ストレスによって食べたものが胃を通過するスピードが上がると言う報告があります。

胃を通過するスピードが上がると言うことは、胃での消化が十分にされないまま、腸に食べ物が流れてきますので、腸内細菌が分解しきれない状態のままで腸に運ばれてくるということです。

腸内細菌が分解できない状態で腸にたどり着いた食べ物は、腸内微生物のエサにはすぐになれませんから、腸内部生物の活動は鈍化し、腸の蠕動運動も鈍ります。こうなると腸の中は37度くらいですので、真夏のリビングに噛み砕いた食べ物を放置しているのと同じ状態です。

「腐敗」が始まるわけです。

「腐敗」が始まると言うことは、腐敗に関与する微生物の活動が活発になると言うことで、悪玉菌優勢の腸内になっていて、その結果、軟便になったり便秘になってしまうわけです。

これと同じように、ストレスが溜まりやすい避難所生活では、食べ物の消化不良が頻発する恐れがありますので、いつも以上に食べ物を噛んで、胃の働きや腸の働きを助けるよう心がけてください。

あなたが食べ物をしっかり噛んで、消化しやすい状態で胃や腸に食べ物を送ると言うことは、腸内に棲み着いている微生物の労力を減らすことであり、消化酵素を余分に使わずに栄養を吸収できるようになります。その結果、腸内は善玉菌優位の状態になり、ストレスにも強くなって、体調不良を引き起こす、微生物環境の変化にも対応できるようになります。

集団での避難所生活は、生活習慣が一変する状況ですので「室内菌活」と「腸内菌活」「肌菌活」すべての関係を整理しながらの菌活が大切になります。

しばらく耐え凌ぐ時期が続くとは思いますが、体調に気をつけ、この時期をしのいでください。また、この記事を読み避難所生活での菌活をサポートできる環境にある方は、どうぞ、乳酸菌のサプリや発酵食品、そして、正しい知識を持って精油を使った菌活で支援してください。

By |2019-01-25T09:10:56+09:009月 10日, 2018|お知らせ|

この記事を書いた人:

楽々菌活ブログ管理人松村工(まつむら たくみ)普段は出版社を経営しホームページの作成や集客、販促のお手伝いをしている。健康関連産業に長く関わることで、腸内環境や代謝、住環境に関する知見を広め、「家事」が消毒や殺菌に偏っていることに疑問を感じ、本ブログでの情報発信を始める。 2018年より「家事菌活」をテーマにセミナーも開催している。