市販のルールを押さえて、薬剤を使わない菌活を始めよう!

//市販のルールを押さえて、薬剤を使わない菌活を始めよう!

お薬の飲み過ぎがカラダに害を及ぼすことを知っている人は多いようですが、消毒薬や消臭剤、殺菌剤や除菌剤の習慣的利用が、ヒトに害を及ぼすことを知らない人は意外に多いようです。

その理由は「市販」されていて、安全だと思い込んでいるからだと思います。

ここに「安全基準」に合格したはずの商品(食品や飲料も含む)が、後日、健康被害を起こし事件やニュースになったり、原因不明のアレルギーや慢性疾患を及ぼす原因があります。

腸内微生物と市販のルール

簡単な話をすると、缶コーヒーです。

缶コーヒーは健康飲料でもありませんし、毒でもありません。毒なら、そもそも市販されませんし、流通しません。タバコのように注意を促す記述がデカデカとされていることはなく「飲みすぎると糖尿病になります」なんてことも書かれていません。

ですが、缶コーヒーの飲み過ぎは、肥満や糖尿病を引き起こす原因になると多くの人が考えていることでしょう。

微生物や細菌をテーマにした、このブログで、なぜ「缶コーヒー」と「タバコ」?と、思った人も少なくないでしょうが、「缶コーヒー」の場合、缶コーヒーに含まれる「糖分」は腸内に棲む微生物と深い関係があります。しかし、缶コーヒなどを通じて摂取した糖分でも、毎日大量に「糖」を消費する生活(アスリートや汗をたくさんかくお仕事をしている人)を送っている場合は、何の危険もありません。しかし…

一般的な生活習慣の場合、朝食を食べずに缶コーヒーを胃に流し込めば、低血糖症を引き起こす危険があります。慢性化すれば、うつ病か糖尿病になります。年齢によっては、朝から白米を食べ続けるだけでも、低血糖症からの「うつ症状の発症」や糖尿病になるケースもあります(おかずとのバランスも影響します)。

「糖を消費」と、書きましたが、ヒトのカラダの中で「消費」されると言うことは「代謝」に深く関わっていて、「代謝」には、体内微生物が大きく関係しています。

そして「糖」にも色々な種類があり、消化・吸収されやすい糖もあれば、脳に危険な信号を送ってしまう糖もあります。脳に(危険であれなんであれ)信号を送るということは、その信号によって分泌されるホルモンと微生物の反応の関係にも影響を与えます。

一括りに「糖」の良し悪しを語ることもできませんので、詳しくは、随時記事にしていきます。今回の記事では「市販品のルールと菌活」をテーマに記事を書いていますので、お許しください。

普段の食生活が、缶コーヒー以外に糖質を一切摂取しなければ、起き抜けの缶コーヒーさえ気を付ければ、「糖質過多」になることはないでしょう。しかし、これって現実的に「不可能」ですよね。

「糖質」は、いろんな野菜にも含まれますから、「菜食主義+缶コーヒー」でも、糖尿病の危険はあります。また、生活習慣と調理法、食べる量と運動量の比率によっては野菜中心の食生活を送っていたとしても、太りますし糖尿病などの健康被害を起こすことがあります。

しかし「野菜の食べ過ぎは、調理法によっては、あなたの健康を損なうことがあります」なんて注意喚起はされません。

今の所、注意喚起がされている商品は「タバコ」と「市販薬品」「市販薬剤」くらいです。そのほか「口にする物」以外では規制上「薬」に含まれない商品では「使用用途(販売目的)以外での使用」に関しての注意書きがある程度です。

この辺りにはPL法の影響もあるのではないかと考えています。

人工甘味料と腸内微生物叢

砂糖が身体に悪影響を及ぼすことを知る人も多いでしょうし、東京大学の実験では「砂糖水」を飲むと数十秒間胃腸の動きが止まったと言う報告もあるくらい、砂糖は消化を妨げ胃腸の活動を鈍らせます。

胃腸の活動が鈍れば、胃腸の温度は37度くらいありますので、真夏のダイニングに食べ物を放置したことと同じですから、腐ります。腐ると…。

そんな理由から、砂糖はやめてカロリー量の低い人工甘味料を!と言う人も少なくないでしょうが…。

実は、このノンカロリー人工甘味料(NAS)が、腸内微生物叢(腸内フローラ)のバランスに変化をもたらしたり「耐糖能異常」をもたらしたりするとの報告も上がっています。
(参考:natureasia.com

「耐糖能異常」とは、「糖尿病予備軍」と言うことなのですが、糖尿病予備軍ということは、低血糖症を発症している懸念もあり、うつ状態や「倦怠感」など、心療内科に行けば「うつ病」と診断され、お薬が出される状態を繰り返しておる恐れがあります。

しかし、上記の参考論文は2014年に出されたものですが、未だに「ノンカロリー人工甘味料の取り過ぎは、あなたの健康を損なう恐れがあります」という記述がありません。

なんでも、かんでも「過ぎたるは猶及ばざるが如し」で、まとめてしまっては危険だというわけです。

御幣を顧みず、書いておきますが…
「タバコ1日1箱」と「黒い炭酸飲料1日1L」では、どちらが、健康を損なうでしょうか…。という問題と同じで、肺がんでの死亡率と糖尿病での死亡率を比べてみるのも良いでしょうし、それぞれの発症率を調べても「市販のルール」に矛盾を感じることになると思います。

乳製品問題

牛乳を分解する酵素を日本人は持たないから…なんて話がありますが、これにも個人差があり、頭ごなしに牛乳を否定するのも、どうかと私は考えています(ただ、牛乳を普及させた理由には…)。

牛乳問題よりも、もっと酷いのがこの光岡知足選先生へのインタビュー記事です(リンクは段落下部に記載)。

光岡知足先生のお話によれば、微生物の研究が進んだ結果、過去の発表や見識が誤りだったとされること(医学界ではよくある話)を許容できるように法律が改正され、販売が継続されているそうです。

簡単に言えば、昔の研究技術では「正しい」とされていたことが、最新の研究技術を持って調べ直すと「間違い」と分かったわけです。しかし、法律では、その「間違い」も「正しい内に含まれる」と改正して、商品の流通を続けているというわけです。

おっそろし〜限りです。

詳しくは、こちらの記事でご確認ください。→光岡知足インタビュー②

家事菌活と市販のルール

家事菌活で深く関わる「市販のルール」は、除菌剤や殺菌剤などのほか洗剤も含まれます。包括的な表現をすれば「衛生商品」となります。

あまり気にして衛生商品の成分表を見たことがない人も多いでしょうが、除菌剤の成分表に「除菌剤」って書いてあるだけの商品がほとんどだって知ってましたか?

これと同じように「抗菌」を謳う商品には「抗菌剤」って書いてありますし「消臭」関連には「消臭剤」って書いてあるだけのものもあります。

下図は、某有名メーカーの洗濯用洗剤の成分表です。「ぼかし」を入れている箇所は、ちゃんと成分名が書かれているので、商品を特定できる恐れもあるので、ぼかしにしました。注意して見ていただきたいのは、下線部分と赤枠内です。

洗濯用洗剤の成分表

成分表って、バカバカしくないですか?

中には健康被害の懸念がある成分を使っているものの、その効果を減少させる化学反応を引き起こす成分に変化させ使用しているものもあります。

商品名を書くと、中傷にあたるので避けているのですが、ちょっと分かりにくいですよね(ごめんなさい)。簡単なたとえ話でお伝えすると…。

多くの除菌剤で使われている成分が「健康被害の危険がある!」と、指摘されたとします。しかし、その成分なしでは、除菌効果が期待できず、「除菌剤」として商品登録できないという問題が残ります。

そこで、規制対象になっていない化学反応を起こさせ、その「健康被害の危険がある!」と、巷で懸念されている成分を使って商品化。
結局、この「化学反応」によって、除菌剤としての効果も激減するのですが「健康被害の危険がある!」と指摘されている成分の表記も必要なくなり、「安全な商品」としてお客さんの目に映るようになって「買われやすくなる」という図式です。

単体使用では、安全。だけど…

洗剤や除菌グッズなどに含まれる薬剤は、特定の商品単体でのみ使用する場合は、危険性はありません。もし、危険なら販売できませんからね!

ただ、前述しましたが、法規制が間に合っていない「科学技術」を使って、安全性も危険性も確認できていない商品を市販品として流通させることはできます。

それが「雑貨」です。

基本的に、口にするもの、肌につけるもの、薬剤が使われているものは、それぞれに商品化のルールがあり、殺菌のルールがあります。このルールに適合できない商品は「雑貨」として市場に登場します。

この殺菌のルールも『育菌と菌活の基本』の記事を読んでいただければ分かりますし、本記事の冒頭でも触れたように、微生物の耐熱性が変異によって上がれば、人間が決める「ルール」は、所詮後追いですし、流通量が少なければ、ざっくりとまとめられてルールが作られますので、抜け道や誤解がたくさん生まれます。

こんな日常を「架空の話」だと、片付けられますか?

例えば…

朝起きて、除菌剤入りの洗顔フォームを使って顔を洗い、除菌剤入りの洗濯洗剤を使って、洗濯機を回し、除菌剤入りのウェットティッシュで手を拭いて、テーブル用除菌スプレーを噴霧して朝食の準備をする。

食後も、除菌剤入りのウェットティッシュを使って口の周りを拭き取って、食べ終わった食器を、食器洗い用洗剤でキュキュッと洗う。

朝食後は、洗い終わった洗濯物に除菌スプレーを噴霧して庭に干し、除菌剤付きのフロアモップでお部屋のお掃除。

寝具に除菌スプレーを吹きかけ、カーテンにも除菌スプレーと抗菌スプレーを噴霧して、お昼ご飯の準備をし、また食器を洗う。

午後は、どこかにお出かけして、帰ってきたらスニーカーやヒールに除菌スプレーを噴霧し、カビの除去剤入りのお風呂用洗剤を使って、お風呂場を掃除し、シャンプーにトリートメントを使い、ボディーソープで体を洗って、入浴剤入りの湯船で、体の芯まで成分を吸収する。

中には、お化粧落としや洗顔でも使うかもですね!(「使うって何を?」という疑問は後ほど)

お風呂から上がって、化粧水を塗り、夕食の準備は毎食同じルーティーンで除菌し、夕食後の片付けを行って、除菌スプレーで除菌されたベッドで就寝…。


この「例えば」の日常で使われている除菌剤には、単体で使う分には健康被害が出ない「安全な商品」として流通しているものばかりです。

しかし、「仮に…」の話ですが(一応、念のために「仮に…」としますが)、同じ成分だったらどうでしょうか?また、微量だったり希釈率が高ければ、さほど問題もない薬剤でも「まぜるな危険」という成分は多々あり、この「例えば」の日常では、その「混ざる場所」は、ヒトの皮膚や吸い込んだ口の中や肺です。

健康被害の懸念がないと言えるでしょうか…。

ちなみに、このような「薬剤」に限らず添加物に関しても『菌活ブログ始めました』の記事でお伝えしている通り、日本の規制は「激甘」です。

自分の身は自分の知識で、守らなければいけないわけです。

肌菌活と市販のルール

家事菌活と市販のルールの段落でお伝えした通り、除菌剤や抗菌グッズに使われる薬剤は、意識していない内に、口や鼻から吸い込んでいますし、手や顔にも付着し成分は肌から浸透しています。

不意にこぼしたり、飛び跳ねて刺激を感じるほど、浴びてしまった場合は、すぐに水で洗い流す人の方が多いでしょうが、少し付着した程度では、そのままタオルで拭き取ったり、手で拭き取る程度で済ませることも多いのではないでしょうか。

結局、肌に棲みついている表皮常在菌まで殺していることになります。

「不意に吸い込む」結果、肺に入ると書きましたが、実は肺に届くまでに舌下吸収されたり口腔内吸収され、口腔内常在菌にも鼻腔内常在菌も影響が出ないとは言い切れません。

お酒を作る「杜氏」の肌が綺麗だったり、ぬか床を毎日かき回している人が病気になりにくかったり、お肌が綺麗だったりすることからも分かる通り、有用菌であれ有害菌であれ、肌に付着し、吸引され、常時人体に影響を及ぼし続けています。

除菌剤に使われる成分や消毒用薬剤も同じです。

ただ、肌菌活では、それ以上にちょっと信じがたい話があります。

独自の浸透テクノロジーは肌を破壊し表皮常在菌をいじめている?

化粧水や保湿液、乳液などにもありそうですが、近年「独自の浸透テクノロジーで…」というキャッチフレーズじゃ「ナノテクノロジーを使った」などの商品をよく見かけます。

特に「うるおい成分」を肌の奥まで届けてくれるような説明が書かれていますが、私は、そもそも、そんな「うるおい成分」が、肌の奥に必要なのか?と、感じてなりません。

本来自然には、届くことのない角質バリアなどをすり抜けて通り、肌には何の悪影響もないのかと疑問を抱くばかりなのです。

なぜなら、肌の乾燥は日常生活の中で「自然に」起こったはずですから、日常生活を変えずに「独自のテクノロジー」を使えば、「独自のテクノロジー依存肌」になるのは、火を見るより明らかです。

また、独自のテクノロジーがどれだけ凄い技術でも、その成分は一旦、表皮常在菌と触れ合います。肌の潤いは表皮常在菌の活躍で保たれますし、肌のハリも表皮常在菌が元気なら保たれます。その表皮常在菌の存在を無視して、角質層の奥まで成分を届けたとしても、表皮常在菌の変異は起こしたとしても、表皮常在菌が元気になるとは考えられません。

そして、どうやら化粧品やスキンケア商品として売り出すためには、そのルール上、使わなければならない薬剤や、安全基準のために使用しなければならない成分があり、これらの薬剤や成分が、除菌剤と同じく「単体利用」をもとにしか検査されていないため、市販の化粧品やスキンケアグッズを避ける女性が増えているようなのです。

そのため「手作りコスメ教室」などが、今、盛んに地方では行われているようで、主婦の間では人気のようです。

残念ながら、私は男ですので、この化粧品や「手作りコスメ」に関しては情報が疎いもので、詳しい人との出会いを希望しています。可能なら、このブログに記事を寄稿していただきたいとも考えています。

肌菌活に関する記事の投稿に関しては、お問い合わせからご連絡ください。
By |2019-01-25T09:11:01+09:008月 26日, 2018|育菌|

この記事を書いた人:

楽々菌活ブログ管理人松村工(まつむら たくみ)普段は出版社を経営しホームページの作成や集客、販促のお手伝いをしている。健康関連産業に長く関わることで、腸内環境や代謝、住環境に関する知見を広め、「家事」が消毒や殺菌に偏っていることに疑問を感じ、本ブログでの情報発信を始める。 2018年より「家事菌活」をテーマにセミナーも開催している。