消毒や殺菌にはほとんど意味がない…むしろ有害?

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家事菌活の第一歩は、「消毒」や「殺菌」の見直しです。

もちろん、「毒」は消したほうが良いに越したことはありませんが、「菌」を殺すことが有益だとは思いません。

「消毒」の基本は、病気にならないように、気を配った行為です。ウィルスの消毒は必要なのかもしれませんが、そもそも「ウィルス」は、人や動物などに寄生しないと、すぐに死んでしまうので、テーブルを拭いたり、室内に消毒スプレーを噴霧したりしても、ほとんど意味はありません。

消毒の代表例は「農薬」による害虫駆除がイメージできますが、想像の通り、消毒は「毒をもって毒を制す」ところがあります。

農業用の消毒って本当に安全?

消毒の仕方によっては、健康被害につながりかねないというわけですね!

それでは、日常の消毒や雑菌を見直す、家事菌活を考えてみましょう。

食卓のテーブル除菌は、ほとんど無意味。かえって危険?

きっと、ほとんどの人が、毎日、毎食、テーブルを布巾で水拭きしたり、アルコール系の除菌スプレーを使い、食事の準備に入るのではないでしょうか。

テーブルを拭く際の除菌スプレーの濃度は、非常に薄いので、多少口に入っても、すぐに健康被害を及ぼすということはありません。しかし、「まな板の殺菌」を行うときは、多くの人が、殺菌剤を丁寧に洗い流すことを意識すると思います。

そして、テーブルを除菌スプレーで拭いた後に、除菌剤を拭き取る人はほとんどいないと思います。

除菌スプレーを吹きかけ、布巾で拭いて伸ばし、そこに「お箸」やスプーンを置いて…。除菌剤がお箸やスプーンに着いているってわけですね。

お箸に付くといっても超微量ですから、自覚症状が出るほど、健康に害はないでしょうが、毎日毎食繰り返せば、身体の中に蓄積されてもおかしくないと考えるのが、自然ではないかと思います。

テーブル除菌用のスプレーなどには「塩化ベンザルコニウム」という成分が含まれています。10%塩化ベンザルコニウムの致死量は10〜30mlなのですが、日本医師会が公表している消毒薬一覧を見る限りでは、濃い製品でも0.2%ほどですので、ゴクゴク飲まない限り、死に至る心配はないようです。

食卓をなぜ拭くの?

微生物というのは、第一に、そこに敵対するコロニー(微生物が住み着いている集落)がなく、餌があってはじめて、定着することができます。

一旦定着すると、菌の種類にもよりますが、拭き取ったくらいで取れるものではありません。殺菌して、殺して、菌の死骸を拭き取ってはじめて、消毒されたことになります。

普段、食卓を布巾で拭くのは、その微生物の餌を拭き取っている程度です(水拭き)。この時、除菌スプレーなどの除菌剤を使ってテーブルを拭く行為は、テーブルに発生している微生物コロニーを破壊する行為です。

ん〜。食卓に微生物のコロニーが出来ているって、ちょっと恐ろしいことですよね。と言いますか、そんなに簡単に食卓に微生物コロニーなんて出来ません。よほど、食べ残しを放置したり、食べこぼしを放置したりしていれば別ですが…。

また、微生物も「バカではない」ので、ツルツルのテーブルのように棲みつきにくい場所よりも、湿気を含みやすく、凸凹がある場所の場所を選びます。

なぜなら、棲みつく前に風で吹き飛ばされるからです。

そのため、布地のテーブルクロスは微生物が住み付きやすいと言えますね!

話を戻しますが、仮に人に健康被害を及ぼす微生物(雑菌やバイ菌)が、食卓に棲みついていたとします。そこで、除菌スプレーを使って、殺菌して、そのバイ菌の死骸を拭き取ったとします。

塩化ベンザルコニウムの揮発性は乏しいので、そのままテーブルに残りますが、効果が消えれば、やはりお部屋の中の(空気と一緒に飛んでくる)微生物が、またテーブルに着陸し、棲みつきます。

この繰り返しを毎日毎食、繰り返せば、除菌スプレーメーカーは大変儲かりますね!

塩化ベンザルコニウムの毒性は?

この「塩化ベンザルコニウム」は、きっと、このブログでもよく登場することになる「四級アンモニウム塩」の混合物です。この「四級アンモニウム塩」は、シャンプーや柔軟剤、消臭スプレーなどにも含まれていて、避妊具の「殺精子ゼリー」にも含まれています。

揮発性は低いので、殺菌力は持続しますが、その分、毒性も持続していると考えていただいて問題ありません。

朝食前にテーブルを拭いて、お箸についてパクリ…
お洗濯をするときに、少し手について…
お部屋の中に消臭スプレーを巻いて吸い込み…
お昼ご飯の時にも…
車に取り付けた、芳香剤からも吹き出し、口や鼻から吸い込みながら、お顔についたり、微量ですが目に入ったり…
そして、夕食の時にも…

流石に1日の致死量に達することはないと思いますが、除菌グッツのほとんどに含まれる「四級アンモニウム塩の混合物」を使い続ければ、メーカーが安全だといっている基準が、何の役にも立たないことがよくわかります。

人は、日常の中で、その製品だけを使って生活しているわけではないからです。

毒性成分の本当の怖さ

人の健康に被害を与える、このような消毒薬に使われる成分は、除菌スプレーなどの成分表に明確に記載されることはほとんどありません。

何と記載されるかと言えば「除菌剤」とだけ記載されます。各商品を紹介するウェブサイトにアクセスすれば、その詳細成分を見ることはできますが、私が調べた中では、その希釈率などは掲載されていませんでした。

詳しい毒性は、リンク先のPDFに記載されていますので、参考にしてください。

この塩化ベンザルコニウムは、0.1%で眼に、1%で粘膜に、5%で皮膚に毒性を示します。

また、経口毒性(飲んだ時の毒性)が非常に高いので誤飲注意が促されています。しかし、どの商品に、どれだけの塩化ベンザルコニウムが、どんな濃度で使われているかを、スーパーで買い物をする際に知ることはできません。

逆を言えば、全ての除菌スプレーなどの商品に使われていると考えて「使わない選択」「ほかの選択」をするのが、あなた自身の健康や、ご家族の健康のために賢明な選択ではないかと私は思います。

食卓も除菌よりも育菌

微生物には、あなたもご存知のように「善玉菌」と「悪玉菌」そして「日和見菌」がいます。ウィルスは、人や動物などに寄生しないと繁殖できない微生物で、多くの場合、ヒトの健康に被害を与える、このような微生物をウィルスと言っているようです。

と言うことは…

これまでの話をまとめると、テーブルの上に「ヒトに有益な善玉菌」や「ヒトに無害な微生物」のコロニーを作っていれば、悪玉菌が棲みつくスキが生まれないことになります。

ヒトに有益な善玉菌の代表格は「乳酸菌」です。

乳酸菌は、腸の外でもエサとスペース、仲間がいれば、コロニーを作って棲みつくことができます。自然界だと「お米」に乳酸菌は棲みついています。

乳酸菌がヒトにとって有用な菌だからといって、テーブルにヨーグルトを塗って悪玉菌に対して抗菌作用を発揮させようとしても、ベトベトしそうです。また、ヨーグルトに含まれる、そのほかの成分が悪玉菌のエサとなりますので、テーブルの上で乳酸菌と悪玉菌の勢力争いが始まってしまいます。

そして、再び除菌スプレーで…
リセット

これでは意味がないので、純粋な乳酸菌や、ヒトに有益だと言われていて、乳酸菌と共生できる細菌だけで作られた「微生物液」を薄めて吹き付け、テーブル育菌をするのが、理想的な食卓の菌活になります。

食卓菌活に役立つ商品は…

「純粋な有用菌だけで作られた商品なんてあるの?」と、これまで多くの方から質問をいただきましたが、そのような「微生物液」は、たくさん販売されています。ただ、「除菌液」としては、販売されていません。

その理由は、簡単ですよね。

菌を培養した液体ですから、「除菌」には、なりませんものね。では、「抗菌」になるかと言えば、ヒトに有用な微生物液を噴霧する菌活は、善玉菌と悪玉菌をバトルさせるような発想ですから、「抗菌」と言う言葉の括りには含まれません。

除菌や抗菌、消毒などの言葉は、各機関で定義されています(また、ブログでもご紹介します)。

食卓の菌活で使える商品は「除菌」や「抗菌」というネーミングの商品にはならないわけですが、「育菌スプレー」なんて商品がないことは、あなたもご存知の通りです。しかし、農作物や土壌改良のための微生物液商品が、世の中には出回っています。

農作物や土壌改良に有用な微生物液ですので、テーブルに噴霧しても大丈夫かどうかのテストは行われません。そのため、私もこのような微生物液を使って、食卓菌活を始めてください。なんてことも書けませんし、言えません。

ただ、農作物に使って安全ということは…?食べても安全?と、考えるのが自然な流れだと、私は考えています。その代わり、「農薬」の中でも、農業に使って安全と言われて、普段使いされている農薬があり、問題になっている農薬もあるので、やはり専門知識を持たずに、「販売種別」以外の「使用用途」で利用するのは危険と言わざるを得ません。

また、専門知識を身につけたからといっても、使用はあくまでも自己責任
濃度と改善状況を見極めながら、個人の責任の範囲で使う必要があります。そのため、このブログで、「オススメ商品」を紹介することはできないというわけです。

ただ、私はある商材を使って家事菌活を行なっているのは事実ですので、その体験談をセミナーでご紹介することになりました。

小規模セミナーですので、参加者の方々一人ひとりに、「マネする際は自己責任ですよ!」「何かあっても、私は責任を取りませんよ!」「私の家族と、友人家族たちだけが上手くいっているだけかもしれないので、注意してくださいよ!」と、念を押すこともできれば、大げさですが「念書」を書いてもらうこともできるので、セミナーでだけお話しすることにしました。

商品も、紹介してほしいと個別に相談に来られた方にしか紹介しませんし、菌活グッツを紹介する際には、セミナーでお伝えした内容を、どこまでご理解いただいているのかを確認してしか、ご紹介しません。

ただ、確かに、菌活に使える微生物液は、すでに販売されています。

食卓の除菌・殺菌、育菌のまとめ

除菌、殺菌の基本知識ですが、除菌スプレーなどを使った除菌や殺菌は「行なった途端」に、その場所は「微生物の勢力争いをリセットするだけ」だと、覚えていただいても問題はありません。

アルコール殺菌は、揮発性が高いので、「次の瞬間新たな勢力争い」が、始まるだけと言っても良いでしょう。その、ある種「瞬間的で刹那的ないたちごっこ」のために、お金を使っているというわけです。

また、除菌スプレーや除菌剤には「四級アンモニウム塩の混合物」「塩化ベンザルコニウム」が、含まれていて、体内に蓄積されれば、体調を壊したり、健康被害やアレルギー症状が出たりしてもおかしくない…。と、考えるのが健全な考え方だと言えるでしょう。

また、市販の除菌スプレーや殺菌剤の成分表には「除菌剤」などと抽象的な記載しかなく、「四級アンモニウム塩の混合物」「塩化ベンザルコニウム」などの、詳細成分名の記載はない。そして、その希釈率も明記されていないということも覚えておきたいところです。

「目に入った場合は…」「誤って誤飲した場合は…」と、書いてある成分には、これらの薬剤が使用されていると考えたほうが無難なのかもしれません。

育菌や菌活に活かせる商品は、すでに販売されていますが、「それ用」には、販売されていないので、使用は自己責任となります。

また、時間を見つけて、なぜ、飲んでも食べても問題ないのに、「食品」として、販売できないのか…。農業に使えて、なぜ、食卓の菌活に使えると明記して販売できないのかなどは、別のコラムでお伝えしたいと思います。

By |2019-01-25T09:11:18+09:008月 20日, 2018|家事菌活|

この記事を書いた人:

楽々菌活ブログ管理人松村工(まつむら たくみ)普段は出版社を経営しホームページの作成や集客、販促のお手伝いをしている。健康関連産業に長く関わることで、腸内環境や代謝、住環境に関する知見を広め、「家事」が消毒や殺菌に偏っていることに疑問を感じ、本ブログでの情報発信を始める。 2018年より「家事菌活」をテーマにセミナーも開催している。